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不安について



HIRO鍼灸院院長の服田浩希(ハラダヒロキ)です。


最近特に当院に来院される方で不安感を訴えられる方が非常に多いです。

漠然とした不安感や仕事への不安感など不安に感じることは様々ですが、こういった不安感の相談をよく聞くようになりました。


今年に入ってコロナウイルスが世界中で蔓延し、日本でも多くの感染者が毎日のように出ています。また、それによって経済も落ち込み、テレビをつけたらネガティブニュースばかりです。いつまで続くか分からないウイルスとの戦いで世界中の人々が不安に感じていることでしょう。


今日はその不安感について解説しようと思います。


目次

1、不安とは

2、なぜ不安を感じるのか

3、不安の対処法


1、不安とは



不安とは、漠然とした恐れや心配、緊張感などの不快な感情のことを言います。

軽い不安感は誰しもが感じることです。

その不安感が日常生活に支障をきたす程度になると、「不安障害」といわれる状態となります。


※不安障害

不安障害とは、精神疾患の中で不安を主症状とする疾患の総称です。

パニック障害、恐怖症、強迫性障害、外傷性ストレス障害、急性ストレス障害、全般性不安障害、一般身体疾患による不安障害、物質誘発性不安障害、特定不能の不安障害に分類されます。(DSM-ⅠⅤ-TR、アメリカ精神医学会の定めた精神障害の診断基準より)


2、なぜ不安を感じるのか



不安を感じる原因は実はまだよく分かっていません。

脳の機能障害、心理的要因、社会的要因など様々な原因が混合していると考えられています。脳の機能障害とは、主に強いストレスに晒されることによってセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンといった神経伝達物質の不足が引き起こされることを指します。

(モノアミン仮説)


疾患によって不足する神経伝達物質が違います。

うつ病(セロトニン系、ノルアドレナリン系、ドーパミン系、GABA系)

全般性不安障害(セロトニン系、GABA系)

パニック障害(セロトニン系、ノルアドレナリン系、GABA系)

強迫性障害(セロトニン系)


※セロトニンについて

セロトニンは別名幸せホルモンとも呼ばれる脳内の神経伝達物質の一種で、必須アミノ酸のトリプトファンから生成されます。

ドーパミンとノルアドレナリンを制御し、精神を安定させる働きがあります。

また、生体リズム、体温調節、睡眠調節などの生理機能にも関与しています。

セロトニンが不足することによってこれらの機能が失調し、様々な症状を発症します。


3、不安の対処法



①病院では基本的に薬物療法や精神療法が用いられます。



③セロトニンを自分で増やす方法もあります。

・光を浴びる

・リズム運動(ダンス、ジョギング、ウォーキング、意識的な呼吸など)を行う

・涙を流す(感情を動かすことが重要です!映画を見たり、人と触れ合ったり、芸術に触れたりなどが有効です)

・トリプトファン(セロトニンの材料)を摂取する

 例 カツオ、マグロ、乳製品、大豆製品、ナッツ類など


④考え方を変える

有名な精神療法に森田療法があります。

心の不安を無理に排除しようとせず、誰にでもあるものだと解釈して受け入れるという精神療法です。

日本では禅、世界的にはマインドフルネスというワードで近年特に広がっていますが、今ここに集中するという東洋思想に近い考え方です。

マインドフルネス瞑想については本やインターネットで情報がたくさん出ていますので、是非調べてみてください。

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