住所​ 熊本市中央区桜町1-25 桜町ハイム403号室

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​消化器系の代表的疾患

糖尿病の治療の場合、病院での治療と生活習慣の改善が不可欠です。鍼灸治療のみで血糖値を下げることは困難です。しかし、運動したくても体が痛くてできない、気分が乗らない、すでに糖尿病の合併症がある、といった方には鍼灸治療をおすすめします。当院では人間の体が本来みな持っている自然治癒力を鍼とお灸を使って向上させることによってさまざまな症状・疾患を治療しています。

1.糖尿病

(1)糖尿病とは?

糖尿病とは、インスリンの作用不足による高血糖状態をいいます。インスリンとはブドウ糖を筋肉や肝臓に取り込む働きがあり、この作用が不足することによって血糖が高くなってしまいます。通常、空腹時の血糖値が110mg/dl以下が正常とされています。これが126mg/dl以上になると糖尿病と診断されます。

糖尿病は1型と2型に分類されます。

①1型糖尿病

膵臓のβ細胞からインスリンが出ないことによって血糖値が上昇するタイプです。インスリン注射が必要不可欠となります。

②2型糖尿病

糖尿病患者の約98パーセント以上はこのタイプです。遺伝や生活習慣が原因となって引き起こされます。肥満などの原因によって膵臓のβ細胞からのインスリン分泌が低下し、血中のグルコースが高くなることによって高血糖状態となります。生活習慣(食事・運動など)を見直し、改善することで血糖値を下げるまたは維持することは可能です。高血糖状態が長期間続くと様々な合併症を発症する可能性があります。

(2)症状

初期症状は手足のしびれや便秘などがありますが、気付かないことが大半です。

血糖値が高くなってくると、口渇(のどが渇く)、多飲、多尿などの典型的な症状を発症します。

高血糖状態が長期間持続することによって、様々な合併症を発症します。

代表的な合併症には糖尿病性網膜症(失明の原因第2位)、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症があります。

(3)病院での治療

1型糖尿病の場合、インスリン注射が必要不可欠となります。

2型糖尿病の場合、まずは食事や運動などの生活習慣の改善が必要不可欠です。

生活習慣の改善のみでは血糖値が低下していかない場合、経口血糖下降薬での治療となります。

(4)鍼灸での治療

昔は糖尿病のことを消渇病(しょうかちびょう)と言いました。

糖尿病の東洋医学的な原因は腎の異常です。腎は津液を蓄える機能があり、人の機能が低下して津液が不足すると熱が発生し、その熱が体内のどこに行くかによって糖尿病のタイプが変わってきます。

①熱が上に行った場合の糖尿病

熱が上に上がると喉が渇き、高血圧や心疾患、肺炎などの症状を発症します。

②熱が脾胃に入った場合の糖尿病

胃に熱が入ると大食となり、結果現代の一般的な2型糖尿病を発症します。

歩いたり運動することによって胃につながる経絡(胃関連のツボが並んでいる道)から熱が取れ、過食が抑えられます。

③腎に熱が入った場合の糖尿病

重症の糖尿病患者ではこのタイプとなります。

トイレに行く回数が多く、口が渇き、腰痛、手足のほてり、汗が出てすぐ痩せるなどの症状が発症します。

糖尿病の治療は病院での指導を基本とし、薬物療法や運動療法をしっかりと行ってください。末梢神経障害や腎臓疾患、毛細血管障害などの合併症が発症している場合は特に血糖のコントロールが大切です。鍼灸治療を併用させることで症状は改善できますが、西洋医学との併用がとても重要です。

 

2.甲状腺機能異常

甲状腺機能亢進症(バセドウ病、グレーブス病など)

(1)甲状腺機能亢進症とは?

甲状腺機能亢進症とは、甲状腺にある甲状腺刺激ホルモンに対する自己免疫異常によって甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることによって発症する疾患です。原因としてはバセドウ病が最も多く、その他にも甲状腺炎、プランマー病などがあります。

(2)症状

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることによって、頻脈、多飲多尿、体重減少、多汗、高血糖、鬱、イライラ、動悸、不整脈など様々な症状が発症します。

(3)病院での治療

治療は基本的に薬物療法となります。甲状腺ホルモンの過剰分泌を抑制するためにチオナマイドやβ遮断薬などの薬物治療を行います。薬物療法ができない場合や効果が見られない場合、手術療法や放射性アイソトープ治療が用いられます。

(4)鍼灸での治療

甲状腺機能異常の東洋医学的な原因は、腎の異常が多く見られます。さまざまな理由(過労、ストレス、遺伝、房事過多など)によって腎精を使うと、虚労の状態となります。虚労とは、精や血が不足した状態です。虚労になると体内で熱が発生し、その熱が動悸やほてり、眼球突出、息切れなどの症状を発症させます。また、もう一つの原因として、脾胃の異常による症状もあります。脾胃は気血津液という生命活動に重要なものを作っており、この機能に異常が生じると気血津液が不足して出血傾向、手足の冷え、物忘れが激しい、倦怠感、皮膚が青白く乾燥するなどの症状が発症します。腎や脾胃の異常による虚労状態を治してあげることで症状は改善してきますが、鍼灸治療はあくまで病院での治療の補助となります。薬物療法を長く続けている方などは副作用も多く出ていることが多いため、鍼灸治療によって副作用を取り除き、病院での治療の効果を上げる効果が期待できます。