めまいで毎日辛い思いをしているあなたへ。
この記事ではめまいの種類や原因とともに、
めまいに対する鍼灸治療について解説いたします。
この記事を書いている私は、HIRO鍼灸院 院長のハラダと申します。
私の治療院にはめまいの患者様が多数来院しております。
この情報が少しでも皆様のお役に立てばと思います。
1−1.めまいの種類
①回転性めまい
回転性めまいはグルグルと天井や床が回転しているように感じたりするめまいで、突然始まり、一定期間持続して無くなっていくものが大半です。
②非回転性めまい
非回転性めまいはフラフラしたりグラグラするといっためまいを生じ、突然起きて消えていくものから、数ヶ月〜数年持続するものまで様々です。
1−2.めまいの原因
①耳(内耳)の三半規管に異常があるもの
⑴メニエール病
内耳のリンパ液の浮腫が原因によって耳鳴り、難聴、耳閉感などを伴うめまいを生じる疾患です。
⑵良性発作性頭位めまい症
耳石の一部が半規管に入り込んでしまうことによってめまいを生じる疾患です。頭の位置が変わる(寝返り時や朝起きた時など)ことによってめまいを発症します。
⑶前庭神経炎
内耳の情報を脳に送る前庭神経に炎症が起きることによってめまいを発症する疾患です。
②頚部の筋緊張によるもの
③血圧の異常によるもの
④うつ病によるもの
⑤脳の異常(脳梗塞、脳出血など)によるもの
いつもとは違った激しい頭痛や呂律が回らないと言った症状が出ている場合は脳の異常の可能性があるため、早急に医療期間を受診しましょう。
1−3.めまいの治療方法
薬物療法
めまい体操など
1−4.めまいの鍼灸治療方法
鍼灸治療によって効果が期待できるめまいは、①〜④が原因によって発症しているめまいのみです。脳の異常によって発症しているめまいは鍼灸治療の適応から外れるため、早期に医療期間を受診してください。
当院では、ルート治療という鍼治療方法で治療を行なっております。ルート治療の詳しい詳細はこちらをご覧ください。
ルート治療の基本は、症状に関連する筋肉のコリを鍼を使って徹底的に取り除くことです。めまいに関連する筋肉のコリは下の写真の様な場所に出ていることが多いです。
特に後頭部と首の付け根周辺がガチガチに固まっている方が多い印象です。
これらの筋肉のコリのルートを鍼を刺しながら追っていき、コリを全部取り除いていくことによってめまいの症状を改善していきます。
また、めまいは耳鳴りや難聴などの耳の症状を併発して発症することも多く、特に突発性の場合は発症から早めに治療を開始することで治療効果も上げやすくなります。これは病院での薬物治療も同様ですので、まずは病院で検査診断を受け、その後病院の治療と同時進行で鍼治療を行うことをオススメいたします。
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(おまけ)東洋医学でめまいをどう捉えるか?
五臓(肝心脾肺腎)のどれに異常が出ているのかを脈・お腹・舌・気の流れなどを診ながら確認していきます。
大きく分けるとこの2タイプが挙げられます。
①肝の異常によるもの
肝は血をコントロールしています。風邪(ふうじゃ)が体の中に侵入したり、過労や月経異常など血を大量に消耗してしまうことでめまいが発症します。更年期やイライラしていて不眠の方が多く、貧血や低血圧もこのタイプです。 肝の血が消耗しているのか、風邪が入っているのか、血が固まって(瘀血)流れていないのかなど、体の状態をしっかりと把握して、適切な経穴(ツボ)に鍼またはお灸を使って治療を行うことで症状の軽減が期待できます。
②脾胃の異常によるもの
脾胃の機能異常があると、体の中にいらない水(痰飲)が蓄積されて熱に変わり、その熱が上昇してめまいが発症します。痰飲は小便によって外に出すことができるので、小便をしっかりと出すことができるようにしてあげることで症状の軽減が期待できます。
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