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関節リウマチの鍼治療について



こんにちは。HIRO鍼灸院の服田浩希(はらだひろき)です。 今日は関節リウマチの鍼治療について書きたいと思います。当院には関節リウマチの治療で来院される方も少なくありません。どのような治療をしているのかや、どのような効果が期待できるのかなどを解説していきたいと思います。

目次 1、関節リウマチとは 2、病院での治療方法 3、当院での鍼治療について


1、関節リウマチとは


免疫の異常で関節に炎症が起き、腫れ・痛み・変形などの症状を引き起こす疾患です。30代から50代の女性に好発しやすく、両手足の関節が朝からこわばって動かしづらいのが初期症状です。なぜ免疫の異常が起きるのかはまだ分かっていません。 関節リウマチの診断は、米国・欧州合同リウマチ学会が定めた診断基準を参考に診断されます。


2、病院での治療方法


薬物療法(非ステロイド薬、ステロイド薬、抗リウマチ薬、バイオ医薬品など) リハビリテーション療法(リウマチ体操、温熱療法など)

3、当院での鍼治療方法について

当院ではルート治療という鍼治療方法を使って治療を行なっております。

西洋医学では基本的に治療は薬物療法のため、診察検査をして診断名を付けそれにあったお薬を処方して治療を行います。それに比べて私たちの行なっている東洋医学は、身体を診て触って体に直接治療を行なっていきます。その中でも当院で行なっているルート治療は筋肉のコリにフォーカスした治療方法です。


リウマチは自己免疫疾患というのが西洋医学で考える関節リウマチの原因ですが、ルート治療で考える関節リウマチの原因は主に首や肩のコリが腕から手に広がって指のこわばりや痛みを引き起こしていると考えます。そしてその状態が長く続くと骨にまで影響が及んで変形症状を発症していきます。その為、とにかく首肩〜腕〜手〜指のコリを取り除くことが関節リウマチの症状を減らしていける治療になると考えます。(足も同様です。)


東洋医学は基本的に西洋医学のように診断名を基に治療を行いません。リウマチと診断されている人でもその人その人状態が違います。左右対称に発症するといわれていても、左右対称じゃない方もたくさんいます。その為、しっかり体を触ってコリの状態を確認し、そのコリをコツコツ減らしていくことが結果的に症状緩和に繋がっていくのです。




上の写真は関節リウマチで来院される方々のコリのルートです。ルートは人によって様々ですが、基本的には赤丸のような感じで出ています。


最後に当院で関節リウマチの治療に来ている患者様の治療風景を参考に掲載致します。

(許可を取って掲載しています。)




治療を継続していくことで痛みが引いていくことはもちろんですが、腫れも少しずつ引いていく方が多いです。治療回数を重ねていくと元々痛かった場所が気にならなくなり、他の場所が気になり出します。(二次痛の発現)それは治療の順番待ちをしている場所ですので、身体が反応している場所を優先的に治療していきます。

一気に全ての症状が改善するということはありません。少しずつしかリウマチの様な莫大な量のコリを蓄積している身体は変わってきませんが、少しずつの変化の積み重ねが治療回数を増すごとに大きな変化に変わっていくと臨床の現場から日々感じています。


※鍼治療の科学的な鎮炎症効果、鎮痛効果について


鍼治療の抗炎症効果や鎮痛効果の機序は様々な説が言われています。

・オピオイド受容体を介した鍼鎮痛

鍼刺激によってエンドルフィンやエンケファリンといった内因性オピオイド(内因性モルヒネ様物質)が分泌され、オピオイド受容体との結合が促進されて鎮痛効果を発揮する説。

・アデノシンによる抗炎症・鎮痛

鍼刺激によってアデノシンというATPの分解産物が分泌促進されます。アデノシンは中枢神経系で抑制神経伝達物質として作用する為、鎮静効果・疼痛閾値の調整などの効果が期待できると言われています。

・その他


鍼治療が科学的になぜ効くのかというのは、様々な説はあるもののまだ分かっていないことの方が多いのです。

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