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鍼治療は何に効くのか?

こんにちは、HIRO鍼灸院の服田浩希(はらだひろき)です。


今日は、

鍼灸治療はどの様な疾患や症状に対応でき、改善方向に向かわせる事ができるのかについて解説します。



私は大学で4年間鍼灸治療について勉強して鍼灸師となりました。その後豪華客船鍼灸師として海外で鍼治療の経験を積んだのち、3年前から熊本で鍼灸院を経営しております。毎日様々な症状をお持ちの患者様に対して鍼治療を行なっておりますので、その経験も踏まえながら解説していきたいと思います。


1、鍼灸治療は何に効くの?



まずはじめに、WHOが認めている鍼灸治療で効果のある疾患を紹介します。


【神経系疾患】

◎神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー

【運動器系疾患】

関節炎・◎リウマチ・◎頚肩腕症候群・◎頚椎捻挫後遺症・◎五十肩・腱鞘炎・◎腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)

【循環器系疾患】

心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ

【呼吸器系疾患】

気管支炎・喘息・風邪および予防

【消化器系疾患】

胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾

【代謝内分秘系疾患】

バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血

【生殖、泌尿器系疾患】

膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎

【婦人科系疾患】

更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊

【耳鼻咽喉科系疾患】

中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎

【眼科系疾患】

眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい

【小児科疾患】

小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善



ほぼ全部やん!

っていうツッコミが来そうですが、これらの疾患に対してWHOは効果があると認めています。


2、実際に鍼灸院を経営していて感じること




実際に鍼灸院を経営していると、毎日ありとあらゆる疾患や症状をお持ちの患者様の治療を行います。

通常病院では専門領域が決まっており、風邪を引けば内科へ、腰が痛ければ整形外科、目が痛ければ眼科へと症状に合わせて受診する科が違います。

しかし、鍼灸院ではその様なことはありません。腰痛を頻尿を同時に治療することもよくありますし、耳鳴りと頭痛など頻繁に治療します。首の痛みが耳鳴りや頭痛を引き起こしていたり、胃の不調が背部痛を引き起こしていたりとあらゆる症状がリンクしている事が多く、複数の症状を同時に治療していける鍼灸治療はとても有効だと臨床の中で感じています。

もちろん鍼灸治療にも適応と非適応の疾患・症状があり、鑑別が重要です。中には命に関わる様な重篤な疾患を隠れ持っている患者様もいますので。


日本における鍼灸治療の1年間受療率は6%前後と言われています。生涯受療率でも30%前後です。

生涯のうちで病院に行った事がない人はほぼいないと思うので、鍼灸治療は昔からあって世間に浸透している様であまり浸透していないのです。

それはなぜかというと、やはり鍼灸治療は肩こり腰痛などの整形外科的な症状にはいいけど、その他に何にいいのかというのが知られていないという実態があります。

私も大学に入学して鍼灸の勉強をし出すまで、こんなに様々な症状を治療できることなど知りませんでしたから。


症状別の具体的な治療方法などについては他の記事で詳しく書こうと思いますが、この記事で鍼灸治療が様々な症状に対して有効であると知っていただけたなら嬉しいです。

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