こんにちは。HIRO鍼灸院の服田浩希(ハラダヒロキ)です。今日は当院でも頻繁に診る「逆流性食道炎」の鍼治療について書きたいと思います。もしお困りの方がいましたらぜひ読んでみてください。
1、逆流性食道炎について
胃液や消化物が胃から食道に逆流し食道が炎症を起こすことによって、胸焼け・胸の痛み・呑酸(胃酸が口の中に上がってきてゲップが出る)・咳・喉の違和感などの症状を発症する疾患です。
発症の原因は様々です。
食事内容:脂っこいものの食べ過ぎなど
肥満、姿勢:前屈みの作業などで背中が凝ったり、みぞおちが詰まって胃の血流が悪くなる(当院の患者様にも歯科医師の方で仕事中の姿勢がずっと前屈みのため、背中の凝りとみぞおちの苦しさに悩んでいる方がいました。)
ストレス:様々なストレスによって自律神経が失調し、交感神経が優位になることによって胃の血流量が減ります。交感神経が優位になるとバランスを取ろうとして副交感神経の働きが強まります。そうすると胃酸分泌が促進するため、余計に症状が強くなります。
2、当院の鍼治療について
当院ではルート治療という鍼治療方法を使って治療を行なっております。詳しいルート治療の説明はリンクを見ていただけたらと思いますが、簡単に説明するとあらゆる症状には筋肉のコリが関与しており、そのコリを徹底的に鍼で取り除くことによって症状を改善させる治療方法です。
逆流性食道炎の場合は、下の写真のような場所に筋肉のコリが蓄積するケースがほとんどです。
体には内臓ー体性反射というものがあり、簡単に言うと内臓の不調が体表の筋肉に出てくる現象です。胃の不調だと胸椎6〜7番辺りの筋肉が収縮してコリが形成されていきます。
その筋肉のコリを鍼で取り除くことによって内臓にアプローチする事が可能です。
最後の写真は私自身です。私も背中の不調があると胃がおかしくなり、胃がおかしくなると背中が痛くなるという症状が結構頻繁に出ます。定期的に鍼治療を受けに行くので、これはその時の写真です。筋肉のコリが背中から首にかけてと腰にかけて伸びているので、そのコリに鍼をしています。
この様に逆流性食道炎のような内臓の不調でも鍼治療でできることはたくさんあるので、もしお薬で治療を行っていてなかなか良くならない方はぜひ鍼治療を試してみてください。
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