こんにちは。HIRO鍼灸院の服田浩希です。 今日は午前中に妻と子供とハイキングに行ってきました。久しぶりに山歩きをして気分爽快、歩きながら感じたことがいくつかありましたので書いておこうと思います。 今日は金峰山に行ってきました。 赤ちゃんを抱っこ紐でおんぶしながら、標高642mの山をゆっくり登っていきます。そうすると久しぶりに聞く小鳥の鳴き声や山の匂い、風の音などによって五感が揺すぶられます。
普段生活をしていると家と仕事場の往復がほとんどで、なかなか五感が揺すぶられているなんて感覚には陥りません。日常生活でも鳥は鳴いているだろうし風も吹いているでしょうが、そこに気が向くことはほぼありません。
人間は過ごす環境によって五感の感じ方や思考が変わります。
ストレスを感じる環境と自然の中の環境では、五感の感覚さえ変わってしまうのです。
自分の体は肉体的にはどちらの環境にいても変わってないはずなのに、環境が変わると良くも悪くも自分(肉体レベルを超えて)が変わるのです。それだけ、どのような環境に普段身を置くかというのは重要なんだと、今日歩きながら考えていました。 最近当院に通院されているうつ病の患者様の話ですが、いつも治療中にこう言われます。 「先生、仕事続けるかやめて他の仕事を探すかどーしたらいいと思う?」 毎回治療の度に質問されます。 その患者様は仕事が原因でうつ病になったようですが、その仕事が安定しているためなかなか決断ができないような感じです。 確かに生活していくにはお金も必要ですね。しかし、その方の場合は仕事場の環境によってご自身の体が壊れてしまっています。
いくら薬を飲んで休養して鍼をして色々やっても、環境が身体に与える影響というのは想像以上に多大です。その患者様に私から仕事辞めた方がいいですよとは言っていませんが、環境が与える影響については改めてお話ししようかなと今日思いました。
なぜなら今日たった1時間山を久しぶりに歩いただけで普段感じないような五感を揺すぶられるような感覚になり、自然の環境が与える影響を感じたからです。
うつ病の患者様が来てよく言われる訴えのひとつに、「なんか色んな感覚がすごく鈍い」というのがあります。それはおそらくその人の体が悪いのではなく、その人がいる環境がそうさせているのではないかとも思います。
自分の体が悪いから自分の体を治療しなければならない。
これも実は違うのかもしれません。
体に出ている症状に対して治療を行うことは可能ですが、本当の原因は体ではなくその人が身を置いている環境なのかもしれません。
もちろん生活を100%自分がやりたいことのみで満たすことはほぼ不可能かもしれません。しかし、人生の大半を過ごす仕事場の環境ぐらいは少なくとも自分と合ってない環境を避ける必要があると私は思います。ストレスがない仕事はないと思いますが、身体に異常が出るような環境は少なくとも合っているとは言えません。
私は今日たまたま自然の中でこのように感じたわけですが、何も自然の環境が1番いいと言っているわけではなく、環境によって自分が肉体的にも精神的にも変わってしまうという話です。(もしかしたらあなたにとっては大都会のど真ん中がいい環境なのかもしれないし、分かりません。)
そんなことを考えながら初めて家族3人でのハイキング登山。生後1ヶ月半で果たして連れて行って良かったのかわかりませんが(笑)、いい1日になりました。
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